胸・心臓が痛い

胸膜炎・膿胸

細菌感染などを原因として胸膜に炎症が起こり、膿が溜まってしまう病気です。
胸の鈍い痛みや発熱、寒気などの症状が見られます。胸の痛みは、呼吸に合わせて強さが変わります。

気胸

肺に穴があき、空気が漏れてしぼんでしまう、痩せ型の男性に多い病気です。
胸の痛み、咳、息切れなどの症状が見られます。胸の痛みは、深呼吸をすることで強くなります。

狭心症・心筋梗塞

心臓に血液を送る冠動脈が詰まりかけている・細くなって血流が低下している状態を「狭心症」と言います。労作時にキリキリとした胸の痛みが現れますが、通常数分以内に治まります。
「心筋梗塞」は、狭心症がより悪くなり冠動脈が完全に詰まってしまう病気です。心臓の筋肉が壊死し始め、治療が遅れると命を落とします。こちらは、非常に強い胸の痛みが現れ、かつ長く続きます。呼吸困難や冷や汗などの症状も見られます。

大動脈解離

大動脈の血管壁に亀裂が入り（解離）、血液が流れ込むことで、本来の血液とは別の流れができる病気です。
突然の胸を引き裂かれるかというほどの強い痛みが現れ、その後痛みの範囲が拡大していきます。腹痛や意識障害、失神などを伴うこともあります。

助骨骨折

肋骨は、外傷だけでなく、激しい咳やくしゃみでも折れてしまうことがあります。特に骨粗鬆症の方、肺炎などで激しい咳を繰り返しているご高齢の方は注意が必要です。
安静時から鈍い痛みがあり、動かした時に強くなりますが、多くはそれほど強烈な痛みではないため、骨折に気づかずに過ごしてしまうケースも少なくありません。

助間神経痛

肋骨に沿って走っている肋間神経が障害され、突然の胸の痛みが現れます。深呼吸や咳をした時、労作時に痛みが増強します。

がん

肺がん、胸壁に浸潤したがんが、胸の痛みを引き起こすことがあります。

逆流性食道炎

加齢による下部食道括約筋の緩み、胃酸の過剰な分泌によって胃酸・胃の内容物が繰り返し逆流し、食道粘膜が傷つく病気です。
胸やけ、胸痛、ゲップ、喉の違和感、呑酸、食後の胃の不快感などの症状が見られます。

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その他の消化器疾患

急性膵炎や胆嚢疾患も、胸の痛みを引き起こすことがある病気です。