おしりのしこり…座ると
痛い、お尻のしこりを
押すと痛いとお困りの方へ
おしりは、座位の時などに長時間負担がかかる部位です。そのおしりにしこりができて、座る時に痛い、とお困りの方は少なくありません。おしりには、それ以外にもさまざまなトラブルが起こります。- おしりに痛みのないしこりができた
- おしりのしこりが痛い
- おしりにしこりができて、腫れ、出血がある
- 下着に膿が付着している
上記のような症状・お悩みがございましたら、お早めに当院にご相談ください。
おしりにしこり、痛みがない場合の症状・原因
脂肪腫、石灰化上皮腫、脂漏性角化症などの良性腫瘍の発生が考えられます。
放置していると大きくなることもあるため、早めに受診をしましょう。当院では、脂肪腫の日帰り手術を行っています。
おしりにしこり、
座ると痛い・押すと痛い
場合の症状・原因
炎症性粉瘤、毛包炎などが考えられます。
いずれも、主に細菌感染を原因として皮膚に炎症が起こっており、痛みを伴います。当院では、粉瘤の日帰り手術を行っています。大きくなる前に手術を受けることで、傷痕もより目立ちにくくなります。
おしりにしこり、かゆみがある場合の症状・原因
湿疹、虫刺されなどを原因として起こる、痒疹（かゆみを伴う盛り上がり）が考えられます。掻きむしってしまうと二次感染を起こすことがあるため、注意が必要です。市販薬ではなかなか治りませんので、きちんと治療を受けましょう。
おしりに赤いしこりが
ある場合の症状・原因
湿疹、ニキビ、内出血、血種など、さまざまな原因が考えられます。
おしりに熱を持った
しこりがある場合の
症状・原因
粉瘤や毛包炎などが考えられます。おしりにできた粉瘤は、座った時などに潰してしまい、色素沈着を起こすこともあります。日帰り手術を行っておりますので、お早めにご相談ください。
おしりを打撲した時に
しこりが出来た場合の
症状・原因
外傷性脂肪壊死が疑われます。皮下脂肪組織がダメージを受け、炎症が起こることで、しこりとして認められます。通常、時間の経過とともにしこりは消失します。
おしりのしこり…
受診する目安は？
おしりのしこりは、座位などで潰れたりすることがある、存在を忘れてしまい気づかないうちに悪化することがあるため、基本的には早めに受診しておくのが安心です。その中でも特に、以下に該当する場合には、すぐの受診をおすすめします。- しこりに痛み、熱感がある
- しこりが赤く腫れている
- しこりから膿が出てきた
- しこりが急に大きくなった
おしりのしこりができる
可能性のある病気・疾患
おしりのしこりの原因となる主な疾患をご紹介します。
肛門周囲腫瘍
直腸と肛門のあいだにある歯状線で細菌感染・炎症を起こし、肛門のまわりに膿が溜まる病気です。
肛門まわりの赤い腫れ・しこり・膿、押した時の痛み、肛門から腰にかけての鈍い痛み、発熱などの症状を伴います。
粉瘤
皮膚の下に袋状の構造物が発生し、そこに皮脂などが溜まることで発症する良性腫瘍です。放置していると、だんだんと大きくなります。
しこりの中心部には黒い点（開口部）があり、圧迫された時などに潰れると中から膿が出てきます。潰れてしまうと色素沈着を起こすことがあるため、早めにご相談ください。当院では、粉瘤の日帰り手術を行っています。
毛嚢炎（毛包炎）
毛嚢炎とは、毛穴から細菌が入り込み、炎症を起こしている状態を指します。
自然に治ることもありますが、早く治したい、痛みがあるといった場合には医療機関を受診してください。抗生剤の外用や内服による治療が行われます。
脂肪腫
何らかの原因によって脂肪細胞が増殖し、脂肪のかたまりが形成される病気です。放置しているとだんだんと大きくなります。粉瘤と異なり押しても潰れませんが、大きくなるとそれだけ手術の痕も目立ちやすくなるため、早めの受診をおすすめします。当院では、脂肪腫の日帰り手術を行っています。
おしりにしこりがあるとき
の応急処置
他の部位にできたしこりにも言えることですが、おしりにできたしこりに気づいた時には、できるだけ触らない・擦らない・圧迫しないようにしてください。潰してしまったり、潰れなくても悪化してしまうことがあるためです。
症状が気になる場合には、タオルに包んだ保冷剤などを当てて冷やすことで、症状の軽減が期待できます。また、痛みが強い場合には痛み止めの内服も有効となります。
ただし、これらはあくまで応急処置です。その後必ず、医療機関を受診するようにしてください。