外科とは
外科では、日常生活の中で起こり得る切り傷・刺し傷、打撲、やけど、虫刺され・動物による噛み傷、巻き爪・陥入爪などの治療を行います。また当院では、粉瘤や脂肪腫、鼠径ヘルニアの日帰り手術にも対応しております。
ちょっとした不注意でできた小さな傷であっても、そこから感染・炎症・化膿などを起こしてしまうことがあります。早く確実に、またきれいに治すためにも、お気軽にみずかみクリニックにご相談ください。
当院で行う外科的治療
粉瘤の日帰り手術
背中、顔、お尻などにできる、良性の皮下腫瘍です。何らかの原因で皮膚に袋状の構造物ができ、そこに角質や皮脂が溜まって膨らみます。中心には黒い点として開口部が認められることがあります。指などで押すとその開口部から膿が出ますが、その後角質・皮脂が溜まり再発します。
放置しているとだんだんと大きくなり、炎症を起こした場合には赤くなり痛みが出ます。
手術法には、くり抜き法と切開法があります。くり抜き法の方が傷痕は小さくなりますが、大きな粉瘤には向いていません。そのため、傷痕を小さくしたい場合には早期受診が大切になります。
脂肪腫の日帰り手術
背中、肩、首、上腕、お尻などの皮下にできる、良性の脂肪のかたまりです。何らかの原因によって脂肪細胞が増殖して発生します。やわらかいしこりであり、粉瘤のように押して潰れることはありません。放置しているとだんだんと大きくなり、発生した部位によっては神経を圧迫して痛みを伴います。
日帰り手術による摘出が可能ですが、あまりに大きくなると入院・全身麻酔が必要になります。
鼠径ヘルニアの日帰り手術
脚の付け根にできるヘルニアの総称で、一般には「脱腸」と呼ばれます。腸、腸を覆う脂肪組織、膀胱、卵巣などが腹壁の欠損部から飛び出し、鼠径部に外から見てわかる膨らみが生じます。
治療では原則として手術が必要になります。当院では、日帰りでの鼠径ヘルニア手術を行っています。飛び出したところに人工の膜を張り合わせ、孔を塞ぐことで、臓器の脱出を防止します。
打撲
打撲とは、身体のいずれかを強くぶつけたことで、皮膚やその下の組織が損傷した状態です。一般に“あおたん”という内出血が起こります。
切り傷
包丁やカッター、工具などの刃物を取り扱う時に起こりやすい怪我です。傷が浅くても、泥などの汚れが入り込み感染を起こすことがあります。また、傷が深い・出血が多い場合には麻酔をした上で縫合が必要です。
巻き爪・陥入爪
足の爪の両端が丸まってしまう「巻き爪」、足の爪が皮膚に食い込んでしまう「陥入爪」は、痛みや出血、化膿を引き起こします。ハイヒールや先の細い靴を履く方によく見られます。
ひょう疽・爪周囲炎
細菌の侵入によって爪のまわりで化膿が生じた状態です。痛み、腫れ、赤み、熱感などの症状が見られます。
膿を出すことで、痛みが引きます。
膿の排出
膿が溜まっている場合には、切開を加えるなどして膿の排出を促します。
やけど
日常生活中では、熱湯やストーブなどに触れてしまいやけどを負うケースが多くなります。また、こたつやカイロによる低温やけどにも注意が必要です。
動物(犬・猫など)による咬傷、虫刺され
飼われている動物であっても、噛まれた場合には感染症のリスクがあります。犬や猫、蛇、その他の動物に咬まれた時には、傷の範囲・深さ、出血の程度に関係なく、必ず受診してください。
ハチ、アブに刺された場合、マダニに咬まれた場合にも、治療が必要です。